2010年07月08日
トーノZEROアニメ感想ポケットモンスター total 5604 count

『アルセウス 超克の時空へ』強いポケモンに勝つのではなく、救うというお話か

Written By: トーノZERO連絡先

 トーノZEROのアニメ感想です。

 今日のポケモン映画の感想。

タイトル §

劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ

あらすじ §

(略)

感想 §

 結局、アルセウスは最強のポケモンというわけではありません。信頼を裏切られたポケモンであり、最終的に人間に敗北寸前まで行きます。であるから、実はとても人間味の豊かな登場人物の一人と見なすことができ、ポイントは彼がサトシの名を認識することに絞られます。誰が彼の前に現れ、何をするか、そこが物語のポイントです。その結果、彼は裏切られますが、最終的に救われます。さすが美輪明宏という名演ですね。宮崎アニメでの活躍といい、声優としての声の説得力も大したものです。

 一方で対極にあるのがシーナ。彼女の魅力が、作品を引っ張っていると言っても過言ではありませんね。特に青っぽい色の服が格好良いですね。しかも、ラモスと手をつないで超克しているシーンや、ケビンと抱き合うところなども決まっています。ぴたっとあるべきところに収まっている感じです。

今回の一言 §

 結局、アルセウスの美輪明宏も、シーナの北乃きいも、本職の声優ではありません。アイドル声優ではなく、そういうキャスティングが行われていくのが映画であれば、声優を使わない宮崎アニメが奇異ということもなく、むしろポケモン映画も同じ地平にあるのかもしれません。ならば、テレビのしがらみから完全に解放された時、ポケモンアニメのキャスティングがどうなるのかは気になるところですね。

 ちなみに、山寺宏一も既に声優の枠組みを踏み越えてしまった一種のタレントですね。